99ケナフサミット・ワークショップ

小谷寛二(呉大学社会情報学部)

 今回は、ケナフサミット宣言を全員によるワークショップでもって7テーブル、120名の知恵を出し合った。
 そのなかで、われわれは次のことを確認した

  1. ケナフの魅力づくりを継続して探る
  2. ケナフの正しい知識と情報を提供する
  3. ケナフに学ぶ機会の提供を探る
  4. ケナフネットワークジャパンの機能を強化し継続支援システムを確立する

サミット宣言をまとめるにあたって、各テーブルごとの内容を以下に列挙しておく。

(第1テーブル)

  1. 地域の人々にケナフの魅力を伝え、理解の輪を広げる。衣食住と広範囲に活用できるケナフをさまざまな分野に(例えば、食材として活用したり,空気の清浄として活用したり)と、有効利用・用途開発が今後の課題となり、さらに夢が広がって行く、また、品種開発により7色のケナフが咲き乱れる日が来るだろうと楽しみにしている。第3回サミットに集まった人々が桃源郷となった安浦で再開できる日も遠いことではないと思う。
  2. インターネットの内容を充実させ、また新聞やテレビなどのマスコミを通じ、一般の人達に伝えて行く。月刊誌や年鑑誌の発行も考えながら学校教育や地域行事に参加する形で伝えて行き、行政に働きかけることで組織を大きくし,まだまだケナフを知らない人達に伝えていくことが考えられるであろう。
  3. エコロジー&ケナフ活動やボランティア活動、各地域ブロックごとの活動などを通じて、ケナフに学ぶ機会を広める。地域などでイベントや会合を開いて、ケナフのいろいろな面を見せ、インターネットや地域団体などから情報を得たり、紹介を受けられるようにする。
  4. ネットワークジャパンが立ち上がった今、NPO登録を完了し、全国組織を個人―行政―県―国の意見を出し合うことのできる、大きな組織を作り、国・企業に働きかける力をもち、補助金・助成金を取れるものとし、機関紙の発行、コーディネーターの育成をめざし、各地方、津々浦々までケナフネットワークの網を広げるようにしたい。

(第2テーブル)

  1. ケナフは21世紀に向けた環境保全の役目を果たす植物で、育てるだけでも地球環境保全に役立つ。栽培方法、多様な活用方法を伝えて地域に啓発し、種子を各家庭に配布する。このことは、行政へ理解を求めることも必要で広報誌などにケナフ活動の情報を掲載して未来への展望を共有したい。
  2. 町のイベントなどで、ケナフの体験コーナーなどを知識をもっている人が出前講座をする。インターネットや地域紙、他のメディアを利用したPR、具体的な活動の紹介(種の配布情報など)する。
  3. 集まる機会を増やす、リーダー・講師など、まとめる人、指導者を育成する、書籍・インターネット、メディアをもっと利用する、活動を続け連体を強め、もっと社会的に認められるネットワークづくりをする。
  4. ケナフの会の組織を充実させ、全国のネットワーク体制を確立する。そのひとつとして、生産地や利用。広報などの専門的な小委員会を作り、正しい情報や各地の活動状況などを発信する。そうすれば幅広い参加が得られ、大きな輪になり、広く社会にアピールできるはず。

(第3テーブル)

  1. きれいな空気に、ふんわりした白い花、僕にも私にも、どこでも育つ根強い植物、皮・芯・花・葉は有効利用で趣味の世界がますます拡大、今や企業も乗り出して、手と手を結んでネットワークづくり、このように無限の魅力を世界の人々に伝えよう。(来年の国際サミットを成功させよう!)
  2. インターネット、メディアキッズを使って情報交換と発信の場をもつこと、学校・地域ネットワークで、顔と顔が繋がった関係をもつよう、ミーティングをもつことの、両輪を携えた活動をすることが大切だろう。
  3. ケナフと出会う機会が増えれば多くの人たちがケナフを学んでみようとするはずです。そのためには、このサミットのようなイベントが全国各地でもたれるようなさまざまな根とワークにおいても、ケナフを植えていくように呼びかけることが大切です。また、自分が植えて、次に家族でそして地域のコミュニティーでケナフを柱に関係を広げて行く。そこで、個人個人行動をおしまずに、わからないことを恥ずかしがらずに聞けるような人間関係を作って行くことが、みんなの感心を深めて行くと思います。
  4. 自分の周辺を含めて、近くのケナフの会との典型を深めつつ、NPOネットワークジャパンの支援・教育を戴きながら将来への方向性を共に考える。

(第4テーブル)

  1. ケナフの美しい花を卓さんの人々に知っていただくためにミニガーデンづくりを進める。また、小さいときからケナフにふれ、興味をもつことで環境への感心を高める興味をもつために、何でもよいから、まずは楽しみながら作品づくりを経験させる。
  2. 情報の共有化を図るために、インターネット・情報誌の発行、理科の教科書の掲載、研究会の開催などを進める。そして、ケナフの良いところや問題点などを率直に議論する場をもつ。
  3. ケナフの成長に合わせてイベントを開いて、広きうみんなに知ってもらう。また、地域の公民館活動に取り入れたり、公共施設(学校・役所・郵便局など)に植えてケナフ活動の促進を図る。そして、それを進めるリーダーの養成をする。
  4. 実践を交流するために機関紙を発行する。また、ケナフについて気軽に相談できる場所として「ケナフ広場」を設ける。注意すべきは互いに情報の共有をして地あった奉公に行かないようにする。

(第5テーブル)

  1. 全員参加の花見会でケナフのもちを食べる。はがきを作る。染めたり織ったり、園芸植物として自分で育種する生命力を感じる。ケナフの効果をわかりやすく知らせ。ケナフ製品の情報を公開する。ケナフの特徴は手間がかからない、空気をきれいにする。捨てるところがない。環境素材として特別扱いを止め、他の素材として質・価値でも競合できるものとする。
  2. ワールドワイドな情報提供としてインターネットのアクセスを可能にし、地域的な身近な除法提供としては地域新聞の活用を考える。子どもには学校教育・子どもエコクラブを通じて体験的な情報提供をしていく。
  3. 住民運動・公教育・行政(公民館活動も)企業のあらゆるレベルで研修会・講演会・実習工房の開放など、研修の機会を設ける。また、インターネットやマスコミ・行政などとのタイアップによる情報発信を活性化する。そのためのリーダーを育成することも大切です。
  4. NPOとして早く成立することが、ケナフおよびケナフの会の情報発信源として社会に認知されるようになる。

(第6テーブル)

  1. ケナフパークを作り、もっと市民に身近に感じてもらい、生活と密着した素材としての用途などを整理し、それを情報などで広めて行く。
  2. インターネット・新聞・テレビCMなどのメディアの活用を生かしながらまず、自らの地域へ、人と人とが繋がる地域展開を広げる。
  3. 全国ケナフネットワークの代表会議を開き、一つ一つの会の繋がりを密にし、情報を提供し合う。そして、各地の会が婦人会・子ども会などの行事の場で地道にPRし、草の根運動をして行く。メディア・インターネットを活用して行く。
  4. 活動の意図をきちんと伝えた上で、メディアの活用を図る。さらに、一極に集中することなく、日本全国から情報の提供を受け、広報誌を継続的に発行して行って欲しい。

(第7テーブル)

  1. 衣食住に快適な良い影響を与える開発と運動を、さらに医・職・充にまで広げることを、気持ち良く楽しく展開!ケナフが7彩の花を咲かせると、もっと魅力的でミステリー、夢を実現させよう。
    来年(2000年)の国際ケナフ会議を成功させる御互いの取り組みが多くの仲間を作り魅力をつくる。チャーミング!
  2. 教育の場での情報提供をカリキュラム化し、環境問題のベースを作る。情報ネットワークをフルに活用する。また、マスコミの記者と仲良くしてTV・新聞などからS・O・Sを発信するタテ・ヨコ・ネットワーク、いつでも誰でもが発信し受信するクロス点になれるようにシステム化をはかる情報の共有化
  3. 学・者融合を実践、暮らしの現場にチャンスを沢山作る。学ぶ仕組み、プログラムなどが理解できる常設アンテナステーションを設ける。男女共同参画の実行と一過性の克服。ケナフ達人、オーガナイザー(説得力)が経験に裏打ちされた話をする。機会を作り、相互感動できる力を付ける。
  4. エコボランティアの日常化と、ネットワークのさらなる構築敏感に日常的課題を把握し、表現力豊かに受発信できるように鍛え合う。地球規模で見て、考え、エンパワーメントするためにコーディネーターの養成を図る。


(宣言ごとのまとめ)

1) ケナフの魅力づくりを継続して探る

@ 地域の人々に帰依ナ不の魅力を伝え、理解の輪を広げる。衣食住と広範囲に活用できるケナフをさまざまな分野に(例えば、食材として活用したり,空気の清浄として活用したり)と、有効利用・用途開発が今後の課題となり、さらに夢が広がって行く、また、品種開発により7色のケナフが咲き乱れる日が来るだろうと楽しみにしている。第3回サミットに集まった人々が桃源郷となった安浦で再開できる日も遠いことではないと思う。(第1)

@ ケナフは21世紀に向けた環境保全の役目を果たす植物で、育てるだけでも地球環境保全に役立つ。栽培方法、多様な活用方法を伝えて地域に啓発し、種子を各家庭に配布する。このことは、行政へ理解を求めることも必要で広報誌などにケナフ活動の情報を掲載して未来への展望を共有したい。(第2)

@ きれいな空気に、ふんわりした白い花、僕にも私にも、どこでも育つ根強い植物、皮・芯・花・葉は有効利用で趣味の世界がますます拡大、今や企業も乗り出して、手と手を結んでネットワークづくり、このように無限の魅力を世界の人々に伝えよう。(来年の国際サミットを成功させよう!)(第3)

@ ケナフの美しい花を卓さんの人々に知っていただくためにミニガーデンづくりを進める。また、小さいときからケナフにふれ、興味をもつことで環境への感心を高める興味をもつために、何でもよいから、まずは楽しみながら作品づくりを経験させる。(第4)

@ 全員参加の花見会でケナフのもちを食べる。はがきを作る。染めたり織ったり、園芸植物として自分で育種する生命力を感じる。ケナフの効果をわかりやすく知らせ。ケナフ製品の情報を公開する。ケナフの特徴は手間がかからない、空気をきれいにする。捨てるところがない。環境素材として特別扱いを止め、他の素材として質・価値でも競合できるものとする。(第5)

@ ケナフパークを作り、もっと市民に身近に感じてもらい、生活と密着した素材としての用途などを整理し、それを情報などで広めて行く。(第6)

@ 衣食住に快適な良い影響を与える開発と運動を、さらに医・職・充にまで広げることを、気持ち良く楽しく展開!。ケナフが7彩の花を咲かせると、もっと魅力的でミステリー、夢を実現させよう。来年(2000年)の国際ケナフ会議を成功させる御互いの取り組みが多くの仲間を作り深い魅力をつくる。チャーミング!(第7)

2)ケナフの正しい知識と情報を提供する

A インターネットの内容を充実させ、また新聞やテレビなどのマスコミを通じ、一般の人達に伝えて行く。月刊誌や年鑑誌の発行も考えながら学校教育や地域行事に参加する形で伝えて行き、行政に働きかけることで組織を大きくし,まだまだケナフを知らない人達に伝えていくことが考えられるであろう。(第1)

A 町のイベントなどで、ケナフの体験コーナーなどを知識をもっている人が出前講座をする。インターネットや地域紙、他のメディアを利用したPR、具体的な活動の紹介(種の配布情報など)(第2)

A インターネット、メディアキッズを使って情報交換と発信の場をもつこと、学校・地域ネットワークで、顔と顔が繋がった関係をもつよう、ミーティングをもつことの、両輪を携えた活動をすることが大切だろう。(第3)

A 情報の共有化を図るために、インターネット・情報誌の発行、理科の教科書の掲載、研究会の開催などを進める。そして、ケナフの良いところや問題点などを率直に議論する場をもつ。(第4)

A ワールドワイドな情報提供としてインターネットのアクセスを可能にし、地域的な身近な除法提供としては地域新聞の活用を考える。子どもには学校教育・子どもエコクラブを通じて体験的な情報提供をしていく。(第5)

A インターネット・新聞・テレビCMなどのメディアの活用を生かしながらまず、自らの地域へ、人と人とが繋がる地域展開を広げる。(第6)

A 教育の場での情報提供をカリキュラム化し、環境問題のベースを作る。情報ネットワークをフルに活用する。また、マスコミの記者と仲良くしてTV・新聞などからS・O・Sを発信する。タテ・ヨコ・ネットワーク、いつでも誰でもが発信し受信するクロス点になれるようにシステム化をはかる情報の共有化(第7)

3)ケナフに学ぶ機会の提供を探る

B エコロジー&ケナフ活動やボランティア活動、各地域ブロックごとの活動などを通じて、ケナフに学ぶ機会を広める。地域などでイベントや会合を開いて、ケナフのいろいろな面を見せ、インターネットや地域団体などから情報を得たり、紹介を受けられるようにする。(第1)

B 集まる機会を増やす、リーダー・講師など、まとめる人、指導者を育成する、書籍・インターネット、メディアをもっと利用する、活動を続け連体を強め、もっと社会的に認められるネットワークづくりをする。(第2)

B ケナフと出会う機会が増えれば多くの人たちがケナフを学んでみようとするはずです。そのためには、このサミットのようなイベントが全国各地でもたれるようなさまざまな根とワークにおいても、ケナフを植えていくように呼びかけることが大切です。また、自分が植えて、次に家族でそして地域のコミュニティーでケナフを柱に関係を広げて行く。そこで、個人個人行動をおしまずに、わからないことを恥ずかしがらずに聞けるような人間関係を作って行くことが、みんなの感心を深めて行くと思います。(第3)

B ケナフの成長に合わせてイベントを開いて、広きうみんなに知ってもらう。また、地域の公民館活動に取り入れたり、公共施設(学校・役所・郵便局など)に植えてケナフ活動の促進を図る。そして、それを進めるリーダーの養成をする。(第4)

B 住民運動・公教育・行政(公民館活動も)企業のあらゆるレベルで研修会・講演会・実習工房の開放など、研修の機会を設ける。また、インターネットやマスコミ・行政などとのタイアップによる情報発信を活性化する。そのためのリーダーを育成することも大切です。(第5)

B 全国ケナフネットワークの代表会議を開き、一つ一つの会の繋がりを密にし、情報を提供し合う。そして、各地の会が婦人会・子ども会などの行事の場で地道にPRし、草の根運動をして行く。メディア・インターネットを活用して行く。(第6)

B 学・者融合を実践、暮らしの現場にチャンスを沢山作る。学ぶ仕組み、プログラムなどが理解できる常設アンテナステーションを設ける。男女共同参画の実行と一過性の克服。ケナフ達人、オーガナイザー(説得力)が経験に裏打ちされた話をする。機会を作り、相互感動できる力を付ける。(第7)

4)ケナフネットワークジャパンの機能を強化し継続支援システムを確立する

C ネットワークジャパンが立ち上がった今、NPO登録を完了し、全国組織を個人―行政―県―国の意見を出し合うことのできる、大きな組織を作り、国・企業に働きかける力をもち、補助金・助成金を取れるものとし、機関紙の発行、コーディネーターの育成をめざし、各地方、津々浦々までケナフネットワークの網を広げるようにしたい。(第1)

C ケナフの会の組織を充実させ、全国のネットワーク体制を確立する。そのひとつとして、生産地や利用。広報などの専門的な小委員会を作り、正しい情報や各地の活動状況などを発信する。そうすれば幅広い参加が得られ、大きな輪になり、広く社会にアピールできるはず。(第2)

C 自分の周辺を含めて、近くのケナフの会との典型を深めつつ、NPOネットワークジャパンの支援・教育を戴きながら将来への方向性を共に考える。(第3)

C 実践を交流するために機関紙を発行する。また、ケナフについて気軽に相談できる場所として「ケナフ広場」を設ける。注意すべきは互いに情報の共有をして地あった奉公に行かないようにする。(第4)

C NPOとして早く成立することが、ケナフおよびケナフの会の情報発信源として社会に認知されるようになる。(第5)

C 活動の意図をきちんと伝えた上で、メディアの活用を図る。さらに、一極に集中することなく、日本全国から情報の提供を受け、広報誌を継続的に発行して行って欲しい。(第6)

C エコボランティアの日常化と、ネットワークのさらなる構築敏感に日常的課題を把握し、表現力豊かに受発信できるように鍛え合う。地球規模で見て、考え、エンパワーメントするためにコーディネーターの養成を図る。(第7)

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